お餅は太るはうそ?!太りにくいお餅の食べ方
2025.1.5
新年はお餅を食べることが多い時期。しかし、「たくさん食べたいけど、お餅は太りやすいから……」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
実は、「お餅を食べると太る」といわれるのには理由があります。今回は、これについての真相や、太りにくいお餅の食べ方も併せてご紹介します。
1.「お餅は太る」はうそだった!?
お餅は、一般的には太りやすいイメージで語られることが多い食べ物です。その理由として、お餅は、もち米を原料としていて、カロリーや糖質が高いからです。
たとえば、100gあたりのカロリーで比べると、白米が156kcalに対し、お餅は223kcalです。また、糖質の面でも、100gあたり白米は36.1gですが、お餅は50.8gあります(※1)。
しかし、お餅にはアミロペクチンというデンプン質が白米に比べて豊富で、消化酵素が浸透しにくいという特徴があります。
そのため、白米よりもお餅のほうが腹持ちがいいといわれます。
このことから、お餅は満腹感を得やすく、食欲を抑えられるため、一概に「カロリーが高い=太る」とはいえないのです。
2.太りにくいお餅の食べ方
お餅は朝昼晩の食事以外におやつとして食べるにはカロリーが高すぎるので、間食としてではなく、主食として食べましょう。腹持ちがいいのでできれば朝や昼に食べるのがおすすめです。
また、糖質は、同じ糖質や、脂質と組み合わせて摂ると太りやすくなります。お餅の場合、砂糖、あんこなどの甘いものと組み合わせたり、油で揚げて脂質と組み合わせたりすることで、高カロリーになってしまいがちです。
たとえば、きなこはお餅と相性のいい定番の組み合わせであるうえに、タンパク質も多く、カロリーを気にする人にはおすすめです。ただし、きなこに砂糖を混ぜる際は、砂糖の分量を多くしすぎないように注意しましょう。
さらに、食べる順番にも気を配りましょう。糖質を多く含む食品は最初ではなく、野菜やタンパク質を摂取したあとに摂りましょう。雑煮の場合は、汁や具材を先に食べるほうが胃に負担をかけずに済みます。
3.太りにくいからだづくりには漢方薬もおすすめ
太りにくい体質をめざすには、漢方薬もおすすめです。漢方の基本理念は、不調を治すだけでなく、体質を根本から整えることです。
また、漢方薬は植物や鉱物といった、自然由来の生薬で構成されていて、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。
太りにくい体質をめざす場合、「脂肪の吸収を抑え、燃焼をサポートする」「余分な脂肪を便とともに排出する」「基礎代謝を上げる」「自律神経を整え、ストレス過食を防ぐ」といった効果が期待できる漢方薬を使用しましょう。
<太りにくいからだづくりにおすすめの漢方薬>
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
脂肪代謝機能を高め、便や汗などでからだの中の老廃物を排出します。
大柴胡湯(だいさいことう)
自律神経のバランスを整え、脂肪代謝を促し、ストレスによる過食を抑えます。
漢方薬は、体質との相性が重要です。相性が合っていないと、漢方薬の本来の効果が発揮されないだけでなく、思わぬ副作用が起こる場合もあります。そのため、漢方薬に精通した医師や薬剤師に見極めてもらうことが大事です。
漢方薬をもっと簡単に活用したい場合は、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」がおすすめ。体質診断、漢方薬の提案、アフターフォローまでスマホ1台で完結する手軽さが魅力です。
4.お餅は工夫次第で太らない
お餅は「食べると太る」というイメージで語られがちですが、腹持ちがよく、組み合わせや食べる順番などを工夫すれば太ることを気にせずお正月も楽しく過ごせます。
お餅の食べすぎには気を付けて、からだも気持ちもスッキリした状態で新年を過ごしましょう。
【参考文献】
(※1) 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 第2章」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html
この記事の監修者
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)さん
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方
参考サイト
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1202/02.html
https://fooddb.mext.go.jp/
https://column.asken.jp/purpose/purpose-3197/