将来子どもが欲しい人必見!今から始めるプレ・コンセプションケア
2025.7.2


「将来的には子どもが欲しいけど、からだのために何かしたほうがいいのかな?」と考え始めていませんか?
そんな人にぜひ始めてほしいのが「プレ・コンセプションケア」。
今回は「プレ・コンセプションケア」とはどんなものなのか、どのように始めるのかを解説していきます。
1.プレ・コンセプションケアとは

プレ・コンセプションケアとは、将来妊娠を望む女性やパートナーが、妊娠に向けて自分たちの健康と生活を見つめ直し、からだと心の準備を始めること。
妊娠を計画しているかどうかに関係なく、すべての妊娠可能年齢の女性にとって大切なケアとされています。
2.プレ・コンセプションケアで実行すべき3つのこと

プレ・コンセプションケアでは、女性とパートナーが健康になることで、元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やしたり、将来の家族がより健康な生活を送ったりすることを目指します。
ここからは、日常に取り入れやすい3つのポイントをご紹介するので、今日から意識してみましょう。
2-1.生活習慣の見直し
生活習慣はあなたの健康に直結します。
主食・主菜・副菜をそろえたバランスのいい食事と、十分な睡眠を心がけましょう。
また、プレ・コンセプションケアでは、週に2時間半を目安とした適度な運動も推奨されているので、通勤の際に少し歩く、階段を利用するなど、日常生活に軽い運動を取り入れるといいでしょう。(※1)
2-2.ストレスケア方法を探す
ホルモンバランスはストレスの影響を受けやすく、月経不順や排卵障害の原因にもなります。
入浴をゆっくり楽しむ、ヨガをするなど自分に合ったストレスケアの方法を探してみましょう。
2-3.パートナーとの話し合い
妊娠・出産は、女性だけでなくパートナーとの連携が必要です。
男性側の生活習慣やストレスも、精子の質や妊娠力に影響を与えることがわかっているので、パートナーも自身の健康に目を向けるようにしましょう。
また、妊娠に関する考え方やタイミング、体調のことなど、早い段階からパートナーと話し合うことで、より安心して将来のイメージを描くことができるでしょう。
3.婦人科での定期検診もしっかりと

妊娠を目指すうえで、婦人科での定期検診は欠かせません。
たとえば、性感染症のチェックは妊娠を考えるうえで重要なステップ。
性感染症の原因となる病原体は男女問わず、不妊の原因になったり、将来の子どもの健康に影響を及ぼしたりする可能性があるので、双方受診しましょう。
定期的に婦人科へ通い、からだの状態を「見える化」しておくことで、安心して妊活に進むことができます。
4.女性特有の悩みには漢方薬もおすすめ

将来、子どもが欲しいと思う女性のなかには、生理不順や冷え性など、女性特有の悩みを持っている人もいるかもしれません。
そのような場合は漢方薬で、からだを内側から整えるのがおすすめです。
子どもが欲しいと思っている女性は、
- 血流を改善して、子宮や卵巣に必要な栄養を届ける
- ホルモンバランスの乱れを整える
- からだを温め、生殖機能を回復する
などの働きがある漢方薬を選び、女性特有の悩みの根本改善を目指すといいでしょう。
女性特有の悩みにおすすめの漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷えやむくみがあり、貧血傾向にある方におすすめで、月経不順や月経異常、月経痛、足腰の冷えを改善する効果もあります。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
ストレスなどによって乱れた自律神経のバランスを整え安定させる漢方薬。
ホルモンバランスの乱れにより、月経前になるとイライラしやすい方におすすめです。
漢方薬を選ぶ際は、自分の体質や症状に合っているかどうかがとても大切です。
合っていない漢方を服用すると、効果を感じにくいだけでなく、副作用が出ることもあるため、漢方に詳しい医師や薬剤師などに相談して服用しましょう。
とはいえ、女性の悩みを対面で相談するのに躊躇する人もいるかもしれません。
そんなときは、薬剤師にオンラインで相談できるサービスの利用もおすすめです。
たとえば「あんしん漢方」では、薬剤師がAIを活用して一人ひとりに合った漢方薬を提案。相談からお届けまでオンラインで完結するので、気軽に始められます。
5.未来のために、今できることから始めよう!
プレ・コンセプションケアは、未来の自分と家族の健康への第一歩です。
パートナーと一緒に今日から少しずつ、からだと向き合う習慣を始めてみましょう。
【参考文献】
(※1)神戸市役所 プレコンセプションケア(知ろう、妊娠のこと)
https://www.city.kobe.lg.jp/a86732/20220622.html
この記事の監修者

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかりさん
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)