年末年始は思いっきり楽しも♡ピルで生理スケジュール管理
2025.12.16

イベントが盛りだくさんの年末年始。
友達、恋人、家族など、大切な人と過ごす予定がある人も多いのではないでしょうか。
そんなときに生理が被ると楽しみも半減してしまいますよね。
自分の意志でコントロールできない生理のタイミングですが、ピルを飲むことで、生理スケジュールの管理ができちゃうんです。
「生理のタイミングをずらすことができれば」と思っている人に向けて、今回はピルの効果や使い方について紹介します。
1.生理が来るタイミング、選べたらいいのに…

ピルは女性ホルモンであるエストロゲン・プロゲステロンが含まれた薬です。
避妊薬のイメージがあるピルですが、女性ホルモンの分泌量やタイミングを調整する作用があることから、PMS、生理痛、生理不順など、女性特有の症状の治療にも用いられています。
一般的に、女性のからだは25日〜40日の周期で生理がきますが、生理現象であるため自分の意思でそのタイミングを動かすことはできません。
しかし、ピルを服用して女性ホルモンのバランスを調整し、からだを勘違いさせることで人工的に生理を起こすことができます。
生理をずらしたい場合、状況に応じて服用するピルの種類や飲むタイミングが異なるため、詳しくみていきましょう。
2.ピルでできる“生理スケジュールのカスタマイズ”

生理日の移動に使用されるピルには、低用量ピルや中用量ピルが用いられます。これらに含まれているエストロゲン・プロゲステロンの量はそれぞれ違い、服用することで生理を早めたり遅らせたりすることができるのです。生理を遅らせたい場合、一般的には中用量ピルを用いることが多く、生理を早めたい場合は、低用量ピルや中用量ピルを使用します。低用量ピルと中用量ピルのどちらを使うかは、移動させたい生理予定日の残日数で決めます。
生理を遅らせたい場合は、次の生理予定日の5〜7日前から服用を開始します。
ピルを飲んでいる間は生理が来ませんが、飲むのをやめてから数日後に生理が来ます。
移動できるのは7日〜10日程度です。
生理を早めたい場合は、1つ前の生理5日目までに服用を開始します。
生理を移動させようと思って医師の指示通り内服したのにも関わらず、まれに月経が7日以上待っても来ない場合があります。その場合はイベントと重なってしまう場合もあるので注意しましょう。
生理日の移動方法については医師とよく相談して指示に従い正しく服用してください。
3.女性特有の悩みには漢方薬もおすすめ

ピルは医学的に安全性が証明されている薬ではありますが、胃のむかつきや倦怠感などの副作用が出たり、血栓症のリスクが高まったりと、からだへの影響も無視できません。
そこで別の選択肢としておすすめなのが、漢方薬です。
漢方薬は自然由来の生薬からなり、比較的、副作用が少ないとされています。
生理痛やPMSなど女性特有の症状に悩んでいるなら、心とからだのバランスを整えて根本改善を目指す漢方薬を取り入れてみるのもいいでしょう。
実際に、婦人科などで処方されており、女性特有の症状に効果が期待できる漢方薬を紹介します。
女性特有の悩みにおすすめの漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血行を促し、余分な水分を排出することで冷えやむくみを除くとともに、婦人科系の働きを高めて生理痛や更年期障害などの不調を改善します。
女性特有の症状のほか、貧血、冷え症、むくみなどの症状に用いられます。
体力があまりなく、貧血気味で疲れやすい方におすすめです。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
血の巡りを改善し、体内にたまった熱を発散させ、女性ホルモンのバランスの乱れによる不調を整えるのに働きかけます。
女性特有の症状のほか、不眠、自律神経の乱れ、のぼせなどの症状に用いられます。
体力が中程度以下で、疲れやすく肩がこる人におすすめです。
漢方薬は体質改善を得意としているため、長期的に服用することで生理に伴う諸症状が起こりにくいからだを目指すことが可能です。
また、西洋医学と異なりからだ全体に作用するため、ほかの悩みや症状にもアプローチすることが可能です。
自分にあった漢方薬がわからないという人も心配いりません。
最近は自分にあった漢方薬をAIが選んでくれるサービスもあります。
ネットで簡単に診断できるので、時間と場所を選ばないのが嬉しいポイントです。
生理に伴う症状の緩和や改善に、漢方薬を始めてみるのはいかがでしょうか。
4.ピルは正しく服用しましょう
ピルを服用することで生理のタイミングをずらすことが可能です。
しかし、状況によって飲むピルの種類やタイミングが変わるほか、副作用が起こる可能性もあるため、医師の指示に従い正しく服用するようにしましょう。
イベントの多い年末年始。
生理を忘れて楽しく過ごしてくださいね。
この記事の監修者
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)さん
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)












