仕事もプライベートも全力で!ブレインフードですっきり習慣
2025.6.25


新しい環境にも慣れてくる新緑の季節。
「集中力が続かない」「ボーっとしてしまう」という悩みを抱えている人はいませんか?
頭がしっかり働かないと、作業効率が悪くなったり、ミスをしてしまったりといいことがありません。
そんなあなたにおすすめなのが「ブレインフード」。
脳に必要な栄養素を摂ることで頭がスッキリするかもしれません。
今回はブレインフードとその効果について紹介します。
1.ブレインフードとは?[a]

ブレインフードとは、脳を動かすのに必要な栄養素が含まれている食べ物のことです。
脳は神経細胞を通して各組織へ情報を伝達しています。
情報の伝達を行うためには、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどの神経伝達物質が必要ですが、それらは食べ物から得られる栄養素で作られています。
脳は筋肉と違って栄養素を蓄えることができません。
したがって、脳に必要な栄養素は定期的に食事から取り入れる必要があるのです。
2.ブレインフードで期待できる3つのこと[b]

ブレインフードを摂取することでさまざまな効果が期待できます。
代表的な3つの効果と主な食材を紹介するので、自分が求める効果に合わせて日々の食事に取り入れてみてくださいね。
2-1.集中力がアップ
集中力を維持するためには、脳に安定的にエネルギーを供給し、その働きをサポートすることが必要です。
すぐにエネルギー源に変換できるのはブドウ糖。
市販のブドウ糖飴などをそのまま食べるのもいいですが、血糖値の急上昇を抑えるためには、低GIの穀類やナッツ類がおすすめです。
そのほか、カフェインには眠気を抑えながら集中力を高める効果があります。カフェインが含まれるコーヒーや紅茶を、集中したいときに飲むのもいいでしょう。
2-2.ストレスへの抵抗力アップ
脳はストレスに弱いため、ストレスへの耐性を強化し、精神の安定をサポートすることも大切です。
ストレスを感じにくくしたいなら、マグネシウムを含む食材を食べましょう。
マグネシウムはナッツやバナナなどに多く含まれており、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌を抑えるといわれています。
ストレスを解消するなら、大豆製品や乳製品。
幸せホルモンのセロトニンの材料となりリラックス効果が期待できます。
2-3.疲労回復効果がアップ
脳の疲労回復には睡眠が一番必要不可欠。
そのため、睡眠の質を改善する食材もブレインフードのひとつです。
たとえば、バナナやナッツに含まれるメラトニンは、体内時計を調整して自然な眠りをサポートします。
また、メラトニンやセロトニンのもととなるL-トリプトファンは、大豆製品や乳製品から摂取することが可能です。
3.脳の疲労感には漢方薬もおすすめ

脳の疲労回復は漢方薬でも対策できるのを知っていますか?
集中力の低下などの脳疲労対策には、「自律神経の乱れを整える」「鎮静作用で心を落ち着ける」「消化・吸収機能をよくして疲れを取る」「血流をよくして脳に栄養を届ける」といった効果が期待できる漢方薬を選びましょう。
漢方薬は根本からの改善を得意としているので、不調が生じにくいからだへと導いてくれます。
脳疲労対策におすすめの漢方薬
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
「肝」の高ぶりを抑えて自律神経系の調節をしながら「血(けつ)」(栄養)を補い、「気(き)」(エネルギー)「血」を巡らせる漢方薬です。
ストレスによる心やからだへの影響を和らげ、イライラや抑うつといった神経症状、不眠などを改善します。
体力が低下して、虚弱な人に向いています。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
エネルギーの巡りを促し、からだにこもった熱を冷ますことで、ストレスを和らげて自律神経を整える働きが期待される漢方薬です。
不安、動悸、不眠、イライラといった神経症などに悩む人に用いられます。
比較的体力がある人に向いています。
漢方薬は飲むだけで対策できるのが魅力のひとつ。
仕事やプライベートが忙しく、食材選びや料理作りになかなか時間がさけない人でも問題ありません。
漢方薬の効果を最大限に実感するためには、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが大切です。
最近は、自分にぴったりの漢方薬をAIが選んでくれるサービスもあるので、漢方薬を飲むのが初めてでも心配はいりません。
脳の疲労対策のひとつとして、漢方薬を始めてみるのはいかがでしょうか。
4.ブレインフードで頭スッキリ
脳はからだの重さの約2%ですが、からだを動かすのに必要なエネルギーの約20%を消費しています。
エネルギーを蓄えられない脳にとって、必要な栄養素を効率よく摂取できるブレインフードはとても大切な存在です。
ブレインフードを日々の食事に取り入れ、毎日スッキリした頭で過ごせるようになりましょう。
この記事の監修者

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)さん
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)
[a]https://www.nutrilite.jp/magazine/nutrition/content252.html
[b]https://www.rawfood-lohas.com/tidbit/health/brain-food.shtmlsrsltid=AfmBOoryDW3RipLL1z1h6EdQfMIieEULKcgOAa7fvIqkV_igE9L3n1mx#brain-food-benefits