梅干しで口内炎が治りやすくなる!?知って得する梅干しの話
2025.1.12
「口内炎ができちゃった…。何を食べても痛いし、早く治したい!」ってこと、ありますよね?
ネットで調べてみると「梅干しを口内炎に当てるといい」なんて情報を見かけて、ちょっと気になっているという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、梅干しが口内炎に効く理由や、実際に試すときのポイントをお伝えします。そもそも口内炎ができる原因や、予防のコツもご紹介。
これを読めば、口内炎で悩まされる時間がグッと短くなるはず!
1.梅干しで口内炎が治りやすくなる?
梅干しが口内炎に効くといわれるのは、「クエン酸」の働きが関係しています。
梅干しの酸っぱさのもとであるクエン酸には、菌が増えるのを抑える作用があります。
このおかげで、口内炎の原因になりやすい菌の働きを抑えることができるんです!
でもお気づきの方もいると思いますが、ちょっとしみます……。
とくに「塩分が多い梅干し」はしみるため、痛い場合は少し治ってきてからがおすすめです!
2.口内炎ができる原因とは
そもそも、どうして口内炎はできるのでしょうか?
実は、口内炎ができる原因はひとつではありません。
2-1.ストレスや栄養不足
口内炎は、からだのSOSサインみたいなもの。
ストレスがたまりすぎたり、ビタミンB群が不足したりすると、口の中が荒れて口内炎ができやすくなるのです。
とくに忙しい毎日を送っていると、食生活が乱れがちになるので要注意!
2-2.口の中の傷や物理的な刺激
口の中を噛んでしまったり、熱いものを食べてやけどしたりすると、その傷が口内炎に発展することも……。
歯列の矯正中に矯正器具が当たる刺激も原因のひとつ。
さまざまなことが、口内炎の原因になっているのです。
2-3.ウイルスやカビ
口内炎は、ウイルスやカビ(真菌)が原因になることもあります。
たとえば、ヘルペスウイルスが原因の口内炎は、赤く腫れて痛みが強いのが特徴。
また、カビの一種であるカンジダ菌が増えすぎると「カンジダ性口内炎」になることがあります。
こうした口内炎は、疲れや睡眠不足などで免疫力が落ちたときに起こりやすいんです。
しっかり休んで免疫力を保つことが大事ですね。
3.口内炎のつらい症状には漢方薬もおすすめ
「梅干しもいいけど、他に何か対策はないの?」と思ったあなた。
実は漢方薬も、口内炎のケアにはおすすめなんです!
漢方では、口内炎は「からだに熱がたまりすぎている状態」と考えます。
その原因としては、食べ過ぎやストレス、胃腸のはたらきの低下などで熱のコントロールができなくなってしまうことが考えられます。
口内炎対策には、からだの余分な熱を冷まし、炎症を鎮める働きをする漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
<口内炎対策におすすめの漢方薬>
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
胃の働きを助けながら、余分な水分や熱を取り除く作用があります。
消化不良をはじめ、吐き気や胸焼け、神経症にも用いられます。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
体内にこもった「熱」を冷まして、炎症や腫れを鎮める働きを持つ漢方薬です。
口内炎やイライラのある人に用いられます。
4.梅干しと漢方で口内炎にサヨナラ!できることから始めよう
口内炎は痛みのせいで食事を楽しめなくなってしまう厄介なもの。
梅干しのクエン酸をうまく活用すれば、菌の増殖を抑えたり炎症を抑えたりしてくれます。ただし、刺激が強すぎることもあるので、試すときは慎重に!
また、日々のストレスや栄養不足を見直すことも、口内炎予防には大切です。
必要に応じて、漢方薬で体質から改善していくのもひとつの方法。
口内炎に悩まされない生活を目指して、できることから始めてみましょう!
この記事の監修者
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかりさん
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)