✨薬剤師監修✨飲み会シーズン到来!五苓散で二日酔い対策
2025.12.24

年末年始の飲み会シーズン。
近年はお酒の席が減ったとはいえ、忘年会や新年会を欠かさず行う職場も少なくありません。
「お酒は好きだけど二日酔いが心配」「翌日がつらくならないためのセルフケアを知りたい」という方のために、今日から簡単にできる二日酔い対策や、おすすめの漢方薬について解説します。
1. 飲み会前から始まる!“二日酔い予防”の準備

女性は男性に比べてアルコール分解能力が低い傾向にあるため、二日酔いを防ぐには飲み会前の準備がとくに重要です。
二日酔いは、アルコールが体内で分解される際に生じる「アセトアルデヒド」という有害物質が主な原因といわれています。
アセトアルデヒドは、頭痛、吐き気、動悸などを引き起こします。
また、脱水症状も二日酔いを悪化させる原因のひとつです。
飲酒中はもちろん、飲む前からこまめに水分補給をすることも、二日酔いを和らげるコツです。
まず、お酒を飲む際は空腹状態を避けましょう。
とくにおすすめなのが、チーズやヨーグルトなどの乳製品です。
胃の粘膜を保護し、アルコールの吸収を穏やかにする作用が期待できますよ。
2. 二日酔い対策には「五苓散」ってどういうこと?

二日酔い予防や改善に効果が期待できる漢方薬として、「五苓散(ごれいさん)」が挙げられます。
五苓散は、体内の水分バランスを整える働きを持つ漢方薬です。
お酒の飲み過ぎによるむくみや、頭痛、吐き気といった二日酔いのつらい症状を和らげることが期待できます。
また、五苓散には、水分代謝を調整する生薬が配合されています。
胃腸の働きを高めて、胃の中の余分な水分を取り除き、体内の余分な水分を尿として排出する作用を促す効果があるのです。
五苓散には即効性も期待できるため、お酒を飲みすぎたかもと感じた場合や翌朝につらい症状を感じた場合におすすめです。
3. 安全に使うための注意すべき2つのルール

五苓散を安全かつ効果的に使用するためのポイントを2つご紹介します。
3-1. 服用のタイミング
五苓散は、食事の30分~1時間前の「食前」、または食後2時間ほど経過した「食間」のタイミングで服用しましょう。
胃に食べものが入っていない状態のほうが、薬が吸収されやすいといわれています。
3-2. ほかの薬との飲み合わせ
五苓散には、副作用リスクが高いとされる生薬は含まれていませんが、ほかの漢方薬と併用する場合、成分が重複すると、作用が強く出すぎてしまう可能性があります。
妊娠中や授乳中の方や持病のある方は、服用前に必ずかかりつけの医師などに相談しましょう。
服用後にからだの不調を感じた場合は、服用を中止して専門家に相談してください。
4. 安心安全に服用するには専門家に相談がおすすめ

漢方薬は、「体質との相性」が非常に重要視されています。
今回ご紹介した五苓散も例外ではなく、ある人には効果的でも、別の人には合わないというケースがあるのです。
漢方医学では、独自の基準で体質を見極め、それに合った処方を行います。
体質に合わない漢方薬を自己判断で服用しても、本来期待できるはずの効果を十分に得られません。
漢方薬を選ぶ際は、ご自身だけで判断せずに、漢方の専門家である医師や薬剤師に相談しましょう。
より気軽に漢方薬を試してみたい方には、「あんしん漢方」というサービスも選択肢のひとつです。
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5. 五苓散は二日酔い予防の心強い味方!
年末年始の飲み会シーズンに、二日酔い対策は欠かせません。
今回ご紹介した五苓散は、からだの水分バランスを整え、つらい二日酔いの改善が期待できる漢方薬です。
ただし、漢方薬を選ぶ際は体質との相性を確認することも重要です。
専門家に相談したうえで正しく活用し、楽しく飲み会シーズンを乗り切りましょう。
この記事の監修者
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかりさん
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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