肌育って何?再生力・免疫力を高める習慣ケア
2025.9.10


肌を美しく保つには、スキンケアだけではなく「育てる」という発想が大切です。
近年注目されているのが、肌の再生力や免疫力を高める「肌育(はだいく)」。
肌を内側から強く、健やかに保つためのケア方法として、美容業界でも注目を集めています。
今回は、肌育の基本と、今日からできる2つの習慣的ケアについてご紹介します。
1.「肌育」は今からできる未来投資!

肌育とは、「肌を美しく保つために、外側からのケアだけでなく、肌そのものの力を引き出して育てていくという考え方」です。
単なる保湿やUV対策ではなく、ターンオーバーの正常化やバリア機能の強化、免疫力の向上など、肌が自ら美しくなろうとする力に注目するのがポイントです。
肌の再生力は、加齢やストレス、生活習慣の乱れにより低下しやすくなります。
そうした変化に先回りし、土台から肌を立て直すのが肌育の目的です。
また、肌育は一時的な効果を求めるものではなく、日々の積み重ねが結果を左右します。
そのため、肌に負担をかけない、続けやすい習慣を見つけることが成功のカギとなります。(※1)
2. ゆるっと実践!肌育につながる習慣的ケア2選

肌育を始めるうえで大切なのは、無理なく続けられることです。
ここでは、スキンケアアイテムを変えるのではなく、日々の生活のなかに取り入れられる「習慣的ケア」を2つご紹介します。
どちらもシンプルながら、肌の再生力や免疫力を底上げしてくれる効果が期待できます。
2-1. 発酵食品を毎日ひとつ
発酵食品を摂って腸内の善玉菌を増やすことで、老廃物の排出がスムーズになり、美肌効果も期待できます。
おすすめは、味噌、納豆、キムチ、ヨーグルトなどの身近な食品です。
難しく考えず、「毎日どれかひとつは発酵食品を食べる」と決めておくだけでもOKです。
朝食にヨーグルトをプラスする、夕食に納豆を添える、といったちょい足し感覚で始められますよ。(※2)
2-2. ビタミンCは“ちょこちょこ摂り”
美肌に欠かせない栄養素のひとつがビタミンCです。
抗酸化作用があり、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの生成にも関与します。
ただし、ビタミンCは体内に貯めておくことができず、水溶性のため余分に摂ってもすぐ排出されてしまいます。
そのため、「まとめて大量に摂る」よりも、「こまめに摂取する」ことが効果的です。
たとえば朝にフルーツを食べ、昼はピーマンやブロッコリーなどビタミンCの多い野菜を取り入れ、夜はビタミンC入りの飲料やサプリで補う、といった「ちょこちょこ摂り」を意識するといいでしょう。
肌のターンオーバーを助け、シミやくすみの原因となるメラニン生成を抑えるためにも、毎日の積み重ねが大切です。
とくに紫外線ダメージが気になる夏は、意識的にビタミンCを取り入れることで、肌の再生力がぐっと高まります。(※3)
3. 肌育には漢方薬による体質改善もおすすめ

肌育には、上記のような方法に加えて、漢方薬の服用もおすすめです。
漢方薬は自然由来の生薬でできているので、一般的に副作用も少ないといわれています。
決められた量を飲むだけなので、忙しくても続けやすいのが嬉しいポイントですよ。
具体的には、下記のような働きのある漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
- 血流をよくして肌に必要な栄養を届ける
- 肌に潤いを与える
- 水分代謝をよくして老廃物を排出する
- 自律神経を整えてストレスが原因の肌荒れなどを改善する
- 肌の乾燥で生じるかゆみや炎症を改善する
肌育におすすめの漢方薬
桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
血流を改善して肌に栄養を届け、水分代謝をよくして肌のターンオーバーの正常化に働きかける漢方薬です。
シミや肌荒れ、ニキビに悩む人におすすめです。(※4)
当帰飲子(とうきいんし)
肌に栄養と潤いを与える四物湯(しもつとう)にかゆみを抑えたり、皮膚機能を高めたりする働きのある生薬を配合した漢方薬です。
冷え症、乾燥肌の人におすすめです。(※5)
漢方薬は、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。
しかし、自分に合ったものを選ばないと、副作用が生じたり効果が感じられなかったりする場合があります。
そのため、何を選べばいいか悩んだときは、漢方のプロにオンラインで個別相談できるサービスを活用してみるのもいいでしょう。
「あんしん漢方」は手軽に相談できるだけでなく、価格もお手頃で、漢方薬を自宅まで郵送してくれますよ。
4. 今日から始められる肌育で肌の健康を保とう
肌育は、肌を守るだけでなく「育てる」という前向きなケア習慣です。
発酵食品を日常に取り入れる、ビタミンCをこまめに摂るといったシンプルな習慣でも、肌の土台は確実に整っていきます。
未来の自分の肌に、自信を持てるように。できることから始めて、毎日の肌育を楽しんでみてください。
<参考サイト>
(※1)SC5 CLINIC「肌育について」
https://sd-c5clinic.com/203/2024-09-20/
(※2)日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック「腸内フローラを整える発酵食品の効果と取り入れ方」
https://ningyocho-naishikyo-media.jp/column/intestinal-flora/
(※3)有楽町皮膚科「ビタミンC」
https://my-hifuka.com/products/vitaminc/
(※4)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ桂枝茯苓丸加よく苡仁エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9254
(※5)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰飲子エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8938
この記事の監修者

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)さん
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)