近年、美容への関心が高い韓国やSNSをきっかけに、日本でも注目を集めている「漢方茶」。

おしゃれなパッケージの商品も増え、手軽に楽しめるインナーケアとして、美容や健康を意識する多くの人々から支持されています。

今回は、漢方茶の基礎知識、漢方薬との違い、そして習慣的なとり入れ方についても併せて解説します。

1.韓国やSNSでも話題！漢方茶とは？^[a]

漢方茶とは、東洋の医学の理論に基づいて、人それぞれ異なる体質や体調に合わせ、複数の素材をブレンドしたお茶のことを指します。

心身のバランスを穏やかに整え、健康維持を目的としているのが特徴です。

「気（き）」「血（けつ）」「水（すい）」という東洋医学独自のものさしを用いて、体質を診断し、それに合わせた処方を行います。

2.漢方薬とはここが違う！知っておきたい違いとは^[b]

「漢方茶」と「漢方薬」は似ていますが、両者には明確に異なる点があります。

それは、「医薬品かどうか」という点です。

漢方薬は厚生労働省が認可した、れっきとした「医薬品」であり、病気の改善を目的としています。

また、元となる原料は薬理作用をもつ「生薬」で、風邪、皮膚炎、虚弱体質など、効能効果が記載されています。

一方、漢方茶は「食品」に分類されます。

販売資格は不要で、医薬品よりも身近にとり入れやすいのが利点です。

原料は「食薬」と呼ばれ、食品としても食べられるものが中心です。

漢方茶の主目的は体調を整えることで、病気の予防や代謝の改善、ストレス解消など、健康維持的な目的にとどめられます。

つまり、漢方茶は「薬」のような強い効能はない代わりに、手軽に体調管理を行える健康茶という特徴があります。

3.忙しい女性におすすめの漢方茶習慣

現代の忙しい生活のなかで、美容と健康を両立させるためには、からだの内側からのケアが大切です。

漢方茶なら、日常のルーティンとしても自然にとり入れやすいでしょう。

3-1.朝の一杯に

からだを温める「生姜」が入った漢方茶なら、冷え性や消化不良の改善に役立ちます。

朝の一杯として摂取することで、代謝がアップし、一日のスタートのエンジンをかけられます。

3-2.デスクワークの小休止に

仕事中の休憩時間に息抜きの一杯としての漢方茶もおすすめです。

ティーバッグタイプの漢方茶なら、マグカップにお湯を注ぐだけで手軽に楽しめます。

3-3.寝る前のひとときに

一日の終わりのリラックスタイムには、心を落ち着ける作用が期待できる食薬を使った漢方茶が合います。

穏やかな気分をもたらし、スムーズな入眠につなげることができます。

4.体調管理には漢方薬もおすすめ

慢性的な不調や体質の改善を考えるなら、漢方薬もおすすめです。

漢方薬は心身のバランスを整え、根本的な原因にアプローチします。

免疫力を整えたり、病気になる前の「未病」という状態からケアしたりすることで、病気の予防のサポートも可能です。

漢方薬は自然由来の生薬をもとにしていて、一般的には西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれている点もメリットです。

体調管理には、

「胃腸の働きを高めて体力を回復させる」

「血流をよくしてからだに栄養や酸素を行き渡らせる」

「からだを温める」

といった作用を持つ生薬を含む漢方薬を使用しましょう。

おすすめの漢方薬

補中益気湯（ほちゅうえっきとう）

胃腸の機能をよくして気力を補い、倦怠疲労、食欲不振に用いられます。

十全大補湯（じゅうぜんたいほとう）

胃腸の働きを高めて消化吸収を高めるとともに、血流を促して、貧血、神経衰弱、疲労倦怠に用いられます。

漢方薬は体質との相性も大切です。

医師や薬剤師などの漢方薬のプロに相談し、適切な漢方薬を選んでもらいましょう。

もっと気軽に漢方薬を使用したい場合は、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」もおすすめ。

体質診断から漢方薬の提案、アフターケアに至るまで、漢方薬のプロが責任を持って担当してくれます。

●あんしん漢方

5.漢方茶は健康の味方！

漢方茶の魅力は、漢方薬よりも手軽に日々の生活にとり入れられる点です。

毎日の健康管理のパートナーとしてうまく使いこなし、これからの季節に備えましょう。

[a]参考
https://kboard.jp/column/summary/27436/

[b]参考
https://note.com/kanecopharmacy/n/n953c301ef63c
https://www.e-cha.co.jp/contents/yakuzen_cha/